イベント

飛距離アップセミナー 開催レポート

5月19日(日)に「飛距離アップセミナー」を開催しました。今回はそのレポートです。

飛距離アップセミナーの概要は以下のページをご一読ください。

クラブフィッティングで使っている測定器を使ってスイングを解析

まず、セミナー開始前に、クラブフィッティングで使用している測定器(センサー)を使って、参加者全員のデータ解析をしました。

今回、ポイントに挙げたのは「切り返し時の手の加速度」と「インパクト時の手の減速度」。

参加者の皆様それぞれの、加速度と減速度の数値を当日使った資料に記入し、お渡ししました。

飛距離アップセミナー センサー

測定器(センサー)

飛距離アップセミナー 測定画面

測定結果がわかるアプリ画面

飛距離アップセミナー資料

参加者に配布した資料

【クラブ部門】【スイング部門】のセミナー

【クラブ部門】平澤フィッターのセミナー

測定器やアプリの開発で陣頭指揮を執り、ヴィクトリアのクラブフィッティングシステムを統括している平澤義道フィッターより、加速度と減速度の意味、そして、どういうデータが飛距離アップにおいて求められるのか、について、解説しました。

飛距離アップセミナー 平澤フィッター

平澤フィッターのセミナー

以下にその内容を一部抜粋します。

加速が速いほど効率が良くなります。一方、インパクト手前で手を減速させ、減速率が高ければ高いほどヘッドは速く走ります。減速というと、皆さんは「ヘットスピードを上げるのになんで減速するの?」みたいな話になりやすいです。この、ぐにゃぐにゃのシャフトで例えばこの手のスピードをずっと速くしてるとシャフトってあまりしなったり、しなり戻ったりしていませんが、このスピードの状態でインパクトの手前で手を減速して止めてみましょう。すると、このようにブヨンブヨンとなります。これが、ヘッドが走る、ということになります。よって、この手をインパクト直前に減速させるということが非常に大切になってきます。この減速ができるとそのヘッドを走らせる効率が高いということになり、ヘッドスピードも上がってくるということになります。

飛距離アップするためには、手をやみくもに速く振れば良いわけではない、ということですね。

具体的に数値を挙げると、

この手の加速と減速の目安はどのようなモノかというと、急加速という評価になるのは27から40%ぐらいです。そして、減速は35%以上であれば、急減速という評価になります。

加速度が27~40%、減速度が35%以上。この数値に当てはまるようになると、体の筋力や柔軟性が今のままでもヘッドスピードが上がる、ということですね。また、この値を目指す場合、現在使っているクラブが合っていなければ、どうしてもスイングに“無理”が生じてしまい、イメージを体現することが難しくなるようです。

【スイング部門】大本コーチのセミナー

スクールの指導責任者で、2018年度PGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞し、プロツアーで活躍中の選手も指導している大本研太郎コーチが、再現性高く、加速と減速のメリハリをつけられるスイングのポイントについて解説しました。

飛距離アップセミナー 大本コーチ

大本コーチのセミナー

薬指と背中側の筋肉は連動します。そして、背中側の筋肉はクラブを引きつける時に使われます。ということは、薬指を使ってスイングする感覚を掴むことで、クラブを引き付ける、つまり、手を減速させることにつながります。

関節は交互に動きます。首が安定、胸椎が動く、腰椎が安定、といった具合です。よって、薬指と背中側の筋肉を連動させることは、首や腰などの安定させるべき部位を、安定させることにもつながります。

むやみに、腕力で急ブレーキをかけようとするのではなく、腕を脱力させた上で、タイミングよくグリップを引き付けることで、手を減速させましょう。それはスイング軸の安定にもつながります。

セミナーでは、手の減速を体感できる練習ドリルを紹介しました。参加者1名様に、実際にこのドリルをしていただきました。

飛距離アップセミナー 練習ドリル

手の減速を体感する練習ドリルを紹介

効率よくヘッドを走らせよう

最もヘッドスピードが上がるスイングとは、ダウンスイング初期で手が急加速し、インパクトで手が急減速する流れのスイングです。

多くのゴルファーはこの流れのスイングに取り組むことで、飛距離アップに期待が持てます。

「昔は飛んでいた」というシニア世代の人も、より効率よくヘッドを走らせることができれば、昔の飛距離を取り戻せることができるかもしれません。

多くのゴルファーは、フィジカルスキルが現状のままでも、飛距離アップは実現可能です。

TOP